憲法初心者はここから始めてみてちょ


伊藤真の憲法入門-講義再現版
これならわかる 明解憲法判例
憲法 第五版 
芦部 信喜、 高橋 和之


 憲法、初学者はまずこれを読むと良いでしょう。憲法とは何か?憲法と法律の違いは?憲法は誰が守るべきものか?謎が明らかになる一冊。人類予備校での憲法講座を理解するには必読の書。
 「はじめに」で判例がどのようなものなのか、法律学習の中でどのような位置づけがなされているのかを説明している。判例学習が初めての人はまずここを読むべし。ただ、この本は、いわゆる学者さんの憲法本や市民運動関係者の憲法本と比べると、視点がかなり一般市民に近いので研究向きではない。一つ一つの判例についてコメントが書かれているが、そういうところでの主流の意見に対してかなりシビアなことを言っている。
 言わずと知れた芦部憲法。憲法を勉強する人、国家試験を受ける人でこの本を知らない人は皆無だろう。国家試験においては国定教科書と言われているくらい、文章まま抜きの問題が出るなど、読んで損は無い一冊である。

銀河英雄伝説シリーズ
攻殻機動隊
沈黙の艦隊


 この作品は、小説とアニメがある。お勧めは小説を読むことだが、文字が苦手な人はアニメがお薦め。この作品は、憲法的な問題を多く含んでいるが、たぶん憲法初心者にはよくわからないと思うので、とりあえず民主主義の政治と専制主義の政治の比較を見てもらえれば良いと思う。ヤンウェンリーの一言一言はヤンウェンリー語録と言われるくらいファンの間では評価が高い。何故、民主主義か?考えながら見ると良い作品。
 この作品はアニメと漫画コミックがある。公安9課を取り巻く近未来の日本で起こる様々な出来事が電脳化した特殊な社会で繰り広げられる。憲法的な話でいうと、公安9課の局長である荒巻大輔が国家権力、警察が如何にあるべきがを語るセリフが、行政のあり方について参考になると言える。ただ、セリフが激ムズなので、精神的に疲れてる人は見ないほうが良い。
この作品は、アニメと漫画コミックとがあるが、アニメは途中まで作られていないことから、漫画コミックを読むことをお薦めする。この作品は、憲法的には、国防、国際関係、外交などの部分について、日本や世界がどうあるべきかの独自のストーリーが展開される。ちなみにスティーブンセガールの沈黙の戦艦とは違うので注意されたし。

スワロウテイル
NHKドラマスペシャル 白洲次郎

BOX~袴田事件 命とは~


 岩井俊二監督作品。この作品はびっくりするほどキャストが豪華で、あんな大物有名人がチョイ役だったりする。まぁそれは、別としてこの作品は、イエンタウンと架空の都市で繰り広げられるが、この中で人種差別、国籍差別、在日問題が具体的に取り上げられてる点がフィクションとはいえリアルに描かれている。人権問題について深く考えさせられる作品である。
 白洲次郎を伊勢谷友介が、妻、白洲正子を中谷美紀が演じる3部作品。塾長的には、憲法との関係する第3部がお薦め。日本国憲法の草案を白洲次郎が日本語に訳していたことを多くの人が初めて知るだろう。それぐらい、戦前、戦中、戦後と日本の政治の中枢に位置しながら謎が多かった人物である。近現代の日本史を知ることもできる作品である。
 現在リアルに、冤罪の再審請求がなされている事件である。萩原聖人が演じる熊本典道裁判官が話す吉田久裁判官のことをこの作品で初めて知った。熊本典道裁判官自らが事件の疑問点を明らかにしていく辺は参考になる作品。


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